AIスタートアップのSakana AIは9月4日、シリーズAラウンドで総額1億ドルを超える資金調達を行ったと発表しました。このラウンドは、VCのNew Enterprise Associates、Khosla Ventures、Lux Capitalが主導し、NVIDIAも出資に参加しました。
Sakana AIは「AI Scientist」を発表しています。AI Scientistは、LLMを使って自律的に科学研究を行うプロセスの自動化を目指すAIエージェントです。このニュースレターでも8月21日に取り上げていました。
AI Scientistの登場で科学研究はどう変わる?自律AIの可能性と課題を探る
AIエージェントを研究開発するSakana AIにNVIDIAが出資していることは大きな意義があるかもしれません。発表では下記の内容が述べられていました。
今回の資金調達と同時に、Sakana AIはNVIDIAとの新たな協業関係も発表しました。この協業は以下の3つの柱に基づいています。
1. 研究協力 Sakana AIはNVIDIAのGPU技術を活用し、効率的な基礎モデル開発のための新技術を考案
2. データセンター NVIDIAがサポートする施設へのアクセスにより、日本独自のニーズに対応したモデル開発を加速
3. 日本のAIコミュニティ発展 イベントやハッカソンの共催、大学へのアウトリーチなどを通じて、日本のAI人材育成に貢献
NVIDIAのCEO ジェンスン・フアンは、Sakana AIが最先端の基盤モデルを開発し、日本におけるAIの民主化を促進していると述べています。
Sakana AIは今回の資金を、優秀な人材の獲得と自社のインフラ開発に投資する方針です。将来的には、日本に世界トップクラスのAI研究所を建設し、日本と同盟国を支援する技術を生み出すことを計画しているとのことです。
Anthropic社は本日、企業が社内の知識を活用しながらClaudeと安全にコラボレーションできる「Claude Enterpriseプラン」を発表しました。
Claude Enterpriseプランは、以下の特長を提供します。
特に500Kまで拡張されたコンテキストウィンドウを活用すれば、数百件の営業記録、数十件の100ページ以上の文書、中規模のコードベースに対応でき、社内のデータから整理や示唆を得る、分析する等の業務を削減できるだろう。
コンテキストウィンドウとは、モデルが一度に処理できるトークン数のことを指す。トークンとは、単語、画像、動画の一部分など、モデルが扱う最小単位だ。
また500KのコンテキストウィンドウとArtifactsを組み合わせることで、アウトプットを生成できるでしょう。例えばデータからグラフを生成したりダッシュボードをつくることも可能だろう。
セキュリティ水準が一定高い企業では今まで生成AI導入を進めにくかったケースもあると思う。今回のエンプラプランであれば導入を推進しやすくなるだろう。
テキストから図解の画像をAIで生成するNapkinAIが日本語に対応しました。今回のアップデートでは、日本語のほか、タイ語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語などの言語をサポート。
これまで英語で日本では微妙に使いにくかったが、日本語で使えるようになったことで図解はNapkinAIを利用する人が増加するかもしれませんね。
NapkinAIの特長は、他の生成AIのような"プロンプト"で指示をして生成する方法ではなく、入力したテキスト本文から画像生成する点です。指示ではなく図解したいテキスト本文から生成するため、だれでも簡単に使えることが長所でしょう。
ロジックツリーで整理するのが簡単で便利。