本日、NVDA Q2 Earnings callであった質疑応答をAIでまとめ、和訳した内容をお届けします。

Q1: Blackwellの設計変更について詳しく教えてください。出荷時期や顧客の反応はどうですか?

A1: マスクの変更は完了しました。機能的な変更は必要ありませんでした。

現在、さまざまなシステム構成でGrace Blackwellの機能サンプルをサンプリングしています。約100種類のBlackwell搭載システムがComputexで展示され、エコシステムのサンプリングを開始しています。Blackwellの機能は予定通りで、第4四半期に生産を開始する見込みです。

Q2. ソブリンAIの成長見通しが上方修正された要因は何か?2026年度はどうか?

A2. 各国が自国の言語、文化、データを組み込んだ独自の生成AIを持つことを望んでおり、これらのモデルへの関心が高まっている。したがって、ソブリンAIには成長の機会がある。今年のソブリンAIの売上高は100億ドル台前半に達すると考えている。

Q3: 顧客のROIと設備投資の持続可能性についての市場での議論について、NVIDIAの見解を教えてください。

A3: NVIDIAのインフラへの投資は即座にリターンを生み出しています。これは現在最高のROIを持つコンピューティングインフラ投資です。

汎用コンピューティングからアクセラレーテッドコンピューティングへの移行、人間が設計したソフトウェアから生成AIソフトウェアへの移行という2つのプラットフォーム移行が同時に起こっています。これにより、コンピューティングコストの削減、エネルギー消費の削減、新しい能力の獲得が可能になります。

Q4: HopperとBlackwellの需要の共存について、どのように見ていますか?

A4: Hopperの需要は非常に強く、Blackwellへの期待は信じられないほど高いです。クラウドサービスプロバイダーのGPU容量がほぼないこと、多くの企業が生成AIのためにインフラを必要としていること、次のAIプラトーに到達するための競争があることなどが理由です。

HopperはBlackwellが出荷されるまでの間、重要な役割を果たします。

Q5: AIの進歩とAGIへの収束を目指す投資と、現在のROIに焦点を当てた投資の違いについて、どのように見ていますか?

A5: NVIDIAのインフラに投資している人々は、即座にリターンを得ています。データ処理の効率化、生成AI企業へのキャパシティのレンタル、自社サービスの改善など、複数の面で投資効果が現れています。

アクセラレーテッドコンピューティングへの移行は、最も効率的なコンピューティングインフラ投資となっています。

Q6: Blackwellの出荷形態や冷却方式について、どのように考えていますか?

A6: Blackwellは複数の構成で提供されます。従来のHGX形状のair-cooled版と、液冷のGrace Blackwell版があります。多くのデータセンターが液冷を望んでおり、これにより3〜5倍のAIスループットを実現できます。

ほとんどのクラウドサービスプロバイダーが両方の構成を展開する予定です。

Q7: 第4四半期のBlackwell収益は追加的なものですか? Hopperの需要も第3四半期から第4四半期にかけて強まりますか?

A7: Hopperは下半期も成長を続け、第3四半期と第4四半期に新製品が導入される予定です。Blackwellの収益は第4四半期から追加されます。

Q8: 地域別の売上動向について、特にアジアの成長と米国の減少について説明してください。

A8: 10-Qの開示は請求先に基づいており、必ずしも製品の最終的な目的地を反映していません。

OEM、ODM、システムインテグレーターへの販売が含まれており、時々シフトが発生します。中国の数字にはゲーム、データセンター、自動車部門が含まれています。

Q9: 製品の年間サイクルと複雑性の増大に対して、垂直統合やサプライチェーンパートナーシップについてどのように考えていますか?

A9: NVIDIAは、AIファクトリーのすべてのコンポーネントを設計する独自の能力を持っています。これにより、毎年新しいAIファクトリーを導入することが可能になっています。

ただし、実際の統合は、世界中のODMやOEMパートナーのネットワークによって行われます。NVIDIAはテクノロジープロバイダーとしての役割に集中し、統合はエコシステムパートナーに任せています。

Q10: Blackwell製品サイクルにおいて、NVLinkを活用したラックスケールシステムの割合をどのように見ていますか?

A10: BlackwellのRackシステムはラック全体として設計されていますが、分解されたシステムコンポーネントとして販売されます。

これは、各顧客のラック仕様が異なるためです。NVIDIAはラック全体のアーキテクチャを設計し、ソフトウェアを提供しますが、実際の統合はODMやOEMパートナーが行います。これにより、世界中のデータセンターに柔軟に対応できます。

NVIDIAの目標は統合業者ではなく、技術プロバイダーになることです。

Q11: 粗利益率の見通しについて教えてください

A11: 第3四半期の非GAAPベースの粗利益率は約75%を予想しています。通年でも75%前後を維持する見込みです。第4四半期は新製品導入に伴うコスト構造の変化により若干の変動があるかもしれませんが、具体的なガイダンスは提供していません。

以下の5つの重要なポイントを強調しました。

アクセラレーテッドコンピューティングは転換点に達しました。CPUのスケーリングは鈍化し、開発者はあらゆる可能なものを加速する必要があります。アクセラレーテッドコンピューティングはCUDA-Xライブラリから始まります。新しいライブラリは、NVIDIAに新しい市場を開きます。

我々は多くの新しいライブラリをリリースしました。主要なデータサイエンスとデータ処理ライブラリである加速Polars、Pandas、Spark、ベクトル製品ベクトルデータベース用のQVS、5Gワイヤレス基地局用のAerialとSionna（これにより新たなデータセンター市場に進出できます）、遺伝子シーケンシング用のParabricks、タンパク質構造予測用のAlpha-fold 2（現在CUDA加速されています）などです。

我々は1兆ドル相当のデータセンターを汎用コンピューティングからアクセラレーテッドコンピューティングへと近代化する旅の始まりにいます。

BlackwellはHopperを大きく上回る飛躍的な進歩です。BlackwellはGPUだけでなく、AIインフラストラクチャプラットフォームです。我々がBlackwellとサンプルシステムをパートナーや顧客に公開するにつれ、Blackwellのリードの程度が明らかになっています。Blackwellのビジョンの実現には、約5年と7つのユニークなチップが必要でした。Grace CPU、BlackwellデュアルGPU、coVSパッケージ、東西トラフィック用ConnectX DPU、南北およびストレージトラフィック用BlueField DPU、GPUの全対全通信用NVLinkスイッチ、InfiniBandとEthernetの両方をサポートし、AIの大規模なバーストトラフィックに対応できるQuantumとSpectrum-Xです。BlackwellのAIファクトリーは建物サイズのコンピューターです。

NVIDIAはBlackwellプラットフォームのフルスタックをエンドツーエンドで設計・最適化しました。チップ、システム、ネットワーキング、構造化ケーブル、電源と冷却、そして顧客がAIファクトリーを迅速に構築できるようにするソフトウェアまで含まれています。これらは非常に資本集約的なインフラストラクチャです。顧客は機器を入手次第すぐに展開し、最高のパフォーマンスとTCOを実現したいと考えています。Blackwellは電力制限のあるデータセンターでHopperの3〜5倍のAIスループットを提供します。

NVLinkは非常に重要です。全対全GPU接続が可能なスイッチはゲームチェンジャーです。Blackwellシステムでは、72個のGB 200パッケージ内の144個のGPUを1つのNVLinkドメインに接続でき、1つのラックで合計259テラバイト/秒のNVLink帯域幅を実現します。これはHopperの約10倍高速です。これは、数兆のパラメータを持つモデルを数兆のトークンで訓練する必要があるため理にかなっています。

推論においては、NVLinkは低レイテンシー、高スループットの大規模言語モデルトークン生成に不可欠です。現在、我々は3つのネットワーキングプラットフォームを持っています：GPUスケールアップ用のNVLink、スーパーコンピューティングと専用AIファクトリー用のQuantum InfiniBand、Ethernet上のAI用のSpectrum-Xです。NVIDIAのネットワーキングの範囲は以前よりもはるかに広くなっています。

生成AIの勢いが加速しています。生成AIのフロンティアモデル開発者たちは、モデルの安全性とIQを向上させるために次のAIプラトーへのスケールアップを競っています。我々も、テキスト、画像、ビデオから3D、物理学、化学、生物学まで、より多くのモダリティを理解するためにスケールアップしています。チャットボット、コーディングAI、画像生成AIは急速に成長していますが、これはまだ氷山の一角です。

インターネットサービスは大規模なレコメンダー、広告ターゲティング、検索システムに生成AIを展開しています。AIスタートアップは年間数百億ドルのCSPのクラウド容量を消費しており、各国はAIの重要性を認識し、自国のAIインフラに投資しています。NVIDIA AIとNVIDIA Omniverseは、次世代の一般的なロボット工学のAIの時代を開きつつあります。

エンタープライズのAIウェーブが始まり、我々は企業がビジネスを変革するのを支援する準備ができています。NVIDIA AI Enterpriseプラットフォームは、NeMo、NIMS、NIMエージェントブループリント、AI Foundryで構成されており、世界をリードするIT企業である我々のエコシステムパートナーが、顧客企業がAIモデルをカスタマイズし、ビスポークAIアプリケーションを構築するのを支援するために使用しています。

企業はNVIDIA AI Enterpriseランタイムを使用して展開でき、GPU1台あたり年間4,500ドルという価格で、NVIDIA AI EnterpriseはどこでもAIを展開するための優れた価値を提供します。CUDA互換のGPUインストールベースが数百万から数千万に成長するにつれて、NVIDIAのソフトウェアTAMは大きくなる可能性があります。そしてColetteが述べたように、NVIDIAのソフトウェアは年末には20億ドルの年間売上ペースに達する見込みです。